治らない人や良くならない人がいた時に、同じ症状の人に対して同じ施術を行っているのにどうして治らない人と治る人がいるんだろうと悩んでしまうことがありました。
今考えてみると、ずいぶんと傲慢な考え方をしていたなぁと思える。
僕がおこなったことが、治る or 治らない、良くなる or 良くならないというカラダの変化のきっかけになっていることはまぁ間違いないんだけど、その後の変化っていうのは絶対にその人によって起きてる。
だから僕らの仕事は、治すことや良くすることじゃなくて、専門家としてその人の人生に関わることだと思ってる。
なんて書くとなんとも壮大なイメージをさせてしまうかもしれないけど、現にそうだし
やっていることはいつもシンプル。
カラダをみる。
人をみる。
そして、自分が得意とする分野から新しい可能性を提案する。
その可能性がフライアントさんにとって、希望になって力になる。
こだわりを持つことも大切だけど、知識を増やしたとしても自分のやりたい事ばかりをやっているうちは、相手のカラダに変化を起こすきっかけになることは難しい。
自分主体の考え方は相手を縛ってしまう事になるし、結果として自分さえも苦しめてしまう。
おそろしや、おそろしや。
サロンを始めた3年前は、自分の知識や技術でクライアントさんのスタイルを変えたいとずいぶん肩に力が入っていた。
わたくし、思い上がっておりました。
スタイル矯正を通して自分が関わることで、その人の人生の中でなにかひとつでも嬉しくなるようなおみやげを提案することができたなら万々歳。
そのおみやげがドンピシャなほど、スタイルは必ず変化する。
そのくらいのスタンスの方が、自然体で向き合えるんじゃないかと今は思うようになりました。
そんな風に仕事をしているほうが、いつも新鮮な気持ちでいられるよねというお話でした。