一昔前まで、健康維持のためのひとつの方法だったウェイトトレーニングは、ダイエットとセットになることで有名になりました。
Style Design Salonでは、女性のスタイルデザインを考える時、ウェイトトレーニングは行っていません。
ウェイトトレーニングをやること自体に、意味はあると思っています。
衰えた筋肉に負荷をかけることで、筋肉は「力」を取り戻します。
ですが、女性のスタイルデザインを考える時に、ウェイトトレーニングの必要性をあまり感じていないのが現状です。
新しくサロンを訪れるクライアントさんの中にも混同してしまっている人が多いので、僕のなりの視点を書いていきます。
ダイエットのみを目的するなら、ウェイトトレーニングは必要ない
ダイエットをする時、ウェイトトレーニングを一緒に行うことに特別な効果があるように伝えられていますが、ダイエットを目的しているのであれば、食事を変えるしかないです。
サロンにみえるクライアントさんの中にも、ダイエットを目的のひとつに入れて頑張ってくれる方もいます。
ウエイトトレーニングを行わないスタイルデザインでも、食事を気をつけてもらうことで体重は落ちています。
ただ、Style Design Salonには、ダイエットノウハウはありません。
あくまで自己管理の中でやってもらっています。
その理由は、僕自身が体型で悩んだことはあっても、ダイエットで悩んだことがないから。
ダイエットのみを目的にしている方が見えた時は、迷わずそれを専門としているお店をオススメしています。
女性にウェイトトレーニングをお勧めしていない理由
カラダには、全身の協調性(バランス)があります。
バランスが取れているとリラックスできるカラダも、バランスが崩れることで固まりはじめます。
バランスが崩れた時というのは、この3つです。
- 不安定を安定させようとしている時
6cm以上のハイヒールや、足場の悪いところを歩くことで不安定になります。でも、ここにスタイルデザインの秘訣もあります。 - カラダが耐えられる負荷を超える負荷がかかった時
重いバックを持っている時や、子供を抱っこしながらの家事、必要以上の負荷をかけたトレーニングなど。 - カラダの感覚が衰えてしまった時
動きを忘れたカラダは、固めることでさらにバランスが崩れてしまうことから守ろうとします。その結果が腰痛、肩こりなどの症状につながります。
バランスが崩れて固まったカラダを、さらに固めてしまうような負荷をかけてしまうと、リラックスしたスタイルはつくることができないという答えにたどりつきました。
カラダを動かす機会が減った日本人のカラダは固まっています。
固まっているカラダを、より固めるようにトレーニングをすることで、女性のみなさんが求める「しなやかさ」からは遠ざかってしまいます。
でんぐり返し、後回りを、滑らかにできる大人の女性はどれくらいいるでしょうか?
ウェイトトレーニングをしても、でんぐり返しができるようにはなるとは思えません。
僕がウェイトトレーニングをお勧めしていない理由は、ここにあります。
スタイルデザインの考える「しなやかさ」とは?
世の中の女性が求める「しなやかさ」とは、どこから感じるのでしょうか?
引き締まった足首?
ウエストライン?
正しい姿勢?
トレーニングをして部位への課題に向かって、カラダを作り上げっていくことがボディメイクとするなら、スタイルデザインの視点は違うところにあるます。
スタイルデザインのこだわりは、「姿」への美しさ。
それがライフスタイルに馴染んだ時、女性的なしなやかさが生まれるのです。
僕は、人のカラダの「しなやかさ」は、その場の形ではなく、その人の「姿」から感じます。
止まっているカタチがどんなにキマって見えても、歩き出した瞬間、その脚運びが不自然だとガッカリしてしまう。
止まったカタチを磨いても、その人の「動き」に年齢が現れてしまうのです。
「しなやかさ」は、動いている姿の中にあるのです。
「動き」=「姿」が表現している、所作、動作、しぐさ。
そして、その「動いたときに美しい」によって「スタイル」がつくられていくのです。
「姿」をギクシャクさせる原因はどこにあるのか?
次回に続きます。