「今はまだ離れたくない」
サロンを移転するときに前の整体院の患者さんから唐突に言われた一言。
なんともストレートな言葉をぶつけられ、この方とのご縁は続いてる。
僕が20歳で整体院を始めた頃からだから、かれこれ14年間、「お付き合い」をさせてもらってる。
僕が未熟な頃から「あなたの仕事はいい仕事だから、どんなことがあってもやり続けなさい。私、応援してるから。」って、支えてくれた患者さんのひとり。
小言も死ぬほど言われた。
僕の整体のカタチが変化すると、前のが良かっただの、今のが良いだの、言葉を選ばず、ジャッジ下った。笑
ストレートに気持ちをぶつけてくれる人。
「新しいお店に通うことはできないけど、今はまだ離れたくない。」
あれから5年間。
今は僕の仕事が忙しくなってしまったので、月に2回、朝7時から出張で施術を行う関係。
唯一ひとりだけ出張している人。
そのおばちゃんが、この前80歳の誕生日を迎えた。
「Tさん、いよいよ、立派なバァさんになれたね。」って言ったら「もうちょっとしたら死んでも良い」って笑っておりました。
毎年もうちょっとしたらって言ってる。
昔はいっぱい小言を言ってくれた人が、今は僕との「次の約束」があるだけで安心できると言ってくれる。
ひとりの人と長くお付き合いができることも僕の仕事の良いところ。
「今はまだ離れたくない。」
これって最高の褒め言葉でしょ?