ウンチが周期的に出ない悩みは「便秘」という立派な名前を与えられ、いつからか世の女性を苦しめている。
その陰で、ウンチが出すぎてしまうという悩みもまた「過敏性腸症候群」というこれまた立派な名前を与えられるようになりました。
僕は、もれなく過敏性サイドに配属されると思う。
彼と一緒にいるときにトイレ(ウンチ)に行ったことがない!
クライアントから、なんともメルヘンな話を聞きました。
便意を催したことはあっても、その便意に負けたことはない。
と話す彼女の腸は完全に便秘を起こしていた。
腸まわりでの生理的な「排便」プロセスと、心理的な「便意」には、シーソーゲームが起こっています。
『排便のプロセス』
①腸にウンチがたまる
②腸の粘膜センサーがたまったウンチを察知して、神経信号で「たまった」と排便中枢に伝わる。
③排便中枢から腸に向かって「ウンチを出せ!!」という命令と、肛門(内肛門括約筋※コントロールできない)に「門を開け!」という命令が伝わる。
①〜③までの流れで、オートマチックにウンチが出てしまうと、どこであれ構わずと結果になってしまうので、人の身体には意識的に操作できるようハイスペックなシステムが備わっています。
神様も、デスクワークしながらウンチを垂れ流しにしちゃう姿は見たくなかったんでしょうね。
④ ③の命令と同時に大脳皮質に連絡が行き、最後の肛門(外肛門括約筋※コントロールできる)をゆるめる&力むのか、耐えるの選択権が与えられる。
他に理由はたくさんあるけど、④の時、耐えるの選択を繰り返すと②の粘膜センサーが呆れてウンチを察知することをしなくなるんだと思います。
こうなると腸は完全に疲れてしまう。
体調が良くなるわけがない。
当然、姿勢もバランスを崩す。
腸の調整をしたらポコポコ動き出したので肉体的には大丈夫と思ったけど、問題の彼とのデートが解決しないと思ったのでぴったりだろう方法を伝えておきました。
『ぴったりであろう方法』
ウンチをする前のルーティンを作る。
彼女とは逆に僕は、便意にカンタンに負けてしまうボディなので、いつの頃からか便意をコントロールすることを覚えました。
ウンチがたまる→便意→排便
これが正常な便通だとしたら、
便意を起こす→反射→排便
本屋でウンチがしたくなるアレですね。
サーフポイントにはトイレがないので、海に行く前には必ず、コンビニに寄って先に済ませるようにしております。
おしっこなら問題ないけど、ウンチは死活問題になりかねないもんね。
流れとしては、コンビニに寄る10分くらい前に朝ごはんを食べる。
ドライブしながらモゴモゴ便意を待つ。
便意→排便完了。
ようはデートの前にちゃんとウンチをしちゃえば、いいんじゃない!?ということですね。
ルーティンによって便意をコントロールしちゃえば、ひどい便秘にはなりづらくなるはず。
あとは腸の整体で、生理的なリズムを取り戻す。
本当はルーティンの排便より通常の排便プロセスの方がいいに決まっているけどね。
僕も基本的はカラダ任せの腸任せ。
恋する腸もいいけど、腸に任せてあげることも大切です。
恋する腸なんてキレイな題名でウンチの話しかしてないので、最後はキレイな写真をどうぞ。